最近、長年人気を誇っていた名車と呼ばれるバイクが続々と生産中止になっています。
2017年4月にはホンダの原付50ccバイク・モンキーが、2017年9月にはヤマハが名車SR400の生産終了を発表しています。
SR400は1978年の発売以来からないデザインと伝統の単気筒エンジンで絶大なる人気でした。あの単気筒のサウンドがたまりませんよね。
他にも有名なところでは、スズキのアドレスV125、ヤマハのV-MAX、カワサキはKLX250に加え、美しいスタイリングが人気のエストレヤまでも生産中止となっています。
なぜ、こんなに一気に生産中止に追い込まれているのでしょうか?
その理由を探ってみました。
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生産中止が増えたワケ
ひとつには若者の四輪・二輪車離れによる販売量の減少です。
「一般社団法人 日本自動車工業会」発表の「二輪車販売台数」(日本国内)をみてみると一目瞭然です。
原付50cc以下 | 50cc以上 | 合計(台) | |
1980年 | 1,978,426 | 381,610 | 2,370,036 |
2016年 | 162,130 | 176,018 | 338,148 |
50ccの原付は1/10以下です。
10年前の2007年が458,023台なので、そこから比べても1/3近くに減っています。半端ない減り方ですね。
これに追い打ちをかけているのが、2015年7月1日に国土国交省が公布・施行した排ガス規制です。この排出ガス規制が、2017年9月1日から適用(継続車・輸入車、新型車は2016年10月1日から)となったためです。
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バイク市場が変わる!?
50ccの原付きバイクでは、この排ガス規制に対応するのが技術面、特にコスト面でかなり厳しいようです。
要素技術は自動車や中大型の二輪車で培ったものがあります。しかし、部品など安くないため、そのまま価格に反映されてしまいます。
これにより、いずれは50ccバイク、原付1種(50-125cc)が淘汰され、125ccクラス以上が増えていくことになりそうです。事実、125ccの原付2種の発表が増えていますね。
また、もうひとつの動きは、電動バイクの開発です。特にヤマハが力を入れていて、既存ガソリン車「Vino」をベースにした「E-Vino」のコストを下げてきています。ホンダ・スズキは30-40万円(税込)台とまだ高いですね。
テラモーターズなどが新規参入し、「ホイールインモーター」という動力方式で安価な電動バイクを出してきていますので、従来のバイクメーカーにとっては脅威ですね。
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普通自動車免許で乗れるバイクも変わる?
現在の四輪の普通自動車免許(一種)を取得すると、50ccの原付バイクに乗れますよね。
道交法の改正によって125ccまで拡大されるという噂も出ています。
125ccになれば制限速度が60km/hまで拡大され、二人乗りも可能になるため、バイクを利用する人が増える可能性が高まりそうです。
早く改正されればいいですが、ルールやマナー遵守もしっかりやらないと、自転車の延長で載ってしまうと事故も増えそうですね。
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まとめ
いかがでしたか?
原付き・小型バイクは電動化が進みそうですね。
最近、ホンダとヤマハが提携し、さいたま市と電動二輪車(EVバイク)普及に向けて、実証実験をはじめました。バイクメーカーの本気度がうかがえるニュースですね。
電動アシスト自転車があっという間に広まったように、原付バイクが電動二輪車に変わるのもそう遠くないかもしれません。
エンジンの振動やサウンドといった愉しみがへってしまいそうです。
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